シン人権派ブログ

日本弁護士連合会および各弁護士会の健全化と法曹界の綱紀粛正を求める活動を旨としています。

銀座ファースト法律事務所の自力救済疑惑

供託金を積めば、審尋せずに仮処分を決定できる。
これは、緊急事態である場合に、相手方の言い分を聞かずに仮処分する制度であり、その代わり高額な(金持ちにとっては、はした金だが)供託金が必要な制度である。
例えば、資産の持ち逃げや隠蔽が危惧されたりする場合である。


この制度を悪用したのが、銀座ファースト法律事務所である。
金のある者が不都合な事実を隠蔽するため、名誉毀損で仮処分を求め、高額な供託金を積んで相手方に反論させずに批判を圧殺するのだ。
もちろん、相手方にも反論することはできるから、普通は「圧殺」とばかり言えない。


ところが、銀座ファースト法律事務所の使う手口とは、仮処分が出ると、それで脅し、裁判所から主張が認められたかのように偽装することであった。
あくまで金を積んでの仮処分なので、それが正当であるかは、もともと法的な場でのことだから、やはり法的に同じ土俵の上で争うことになる決まりである。
それを、仮処分が出たとだけ第三者に言う。こんな法律は知らない人が多いので、仮処分が出たと言われたら、裁判所が認めたと思い、金を積んでのことだとは気づかない。


そして、例えばインターネット上でサイトの管理者が勘違いして、裁判所が決めたから正しいと思い込み、言論や証拠の掲示を削除してしまう。
これが問題になると「あくまで管理者が自主的にやったことであり、銀座ファースト法律事務所は仮処分が出たという事実を通知しただけ」と言い逃れる。


まったく、法制度を知らない人が多いことにつけこんだ行為であり、そもそも法的な同じ土俵の上で堂々と争うべきことなのに素人脅しで要求を実現してしまう「自力救済」の疑いがある。もちろん自力救済はヤクザ的だから違法行為である。
この手口が許されたら、なんでも金次第となってしまい、しかもそれが司法制度の濫用によって行われることが横行してしまう。
だから、これに対して世論を盛り上げて批判の声をあげないと、ますます社会が狂ってしまう。